スーパーストアの勤務に活かせる専門知識・用語集

スーパーストアの勤務に活かせる専門知識・用語集

売場の部門
店舗では、食材から消耗品まで、たくさんの商品を扱っています。これら商品をお客様が購入しやすく、商品管理もしやすくするために、商品の特性等によって、複数の「部門」に分けて管理されています。
一般的な「部門」の特徴をご紹介します。

青果部門

野菜や果物類は、肉料理、魚料理など、どんなメニューにも欠かせない食材ですから、ほとんどのお客さまが購入されます。季節性や旬がある食材なので、季節やシーズンの演出効果を狙って、彩り豊かなコーナーづくりをするお店も多くあります。
売り場の最初に配置されることが多く、まさにお店の顔となる部門です。
新鮮な野菜

鮮魚・塩干部門

日本は、魚の種類も、料理方法も世界で一番豊富と言われています。旬の魚の販促活動や、おすすめの料理方法の提案などが、お店の固定ファン増加につながります。また、魚の「鮮度」を見る目も世界一厳しいです。
加工から包装、陳列、売り場の手直しの時まで、「品質と鮮度の管理」に、常に注意を払うことが求められます。
鮮魚・魚介類

精肉部門

精肉部門は、塊で仕入れた肉をバックヤードで加工し、パック包装して販売しています。また、センターなどで加工され、パックされた状態で仕入れることもあります。
品質や価格だけでなく、料理方法の提案をしたり、お肉の惣菜販売をするお店も多くなっています。
精肉

惣菜部門

惣菜は、他店との違いが最も出やすい商品で、お客様の注目度も高い部門です。季節によって売れ筋商品は変化し、例えば、揚げ物は、気温の低い冬よりも、夏がよく売れます。
またバックヤードで調理される、できたての惣菜は、気温が下がると、より人気が高まります。
惣菜(唐揚げ)

日配部門

牛乳、卵、豆腐、パン、チルドデザート、アイスクリームなどが日配部門です。バックヤードでの加工がなく、仕入れた商品をそのまま売り場に陳列します。
日持ちが短い商品が多く、商品の回転率も高いため、ほぼ毎日発注され、納品されます。
日配部門の卵

グロサリー&菓子部門

グロサリー商品は、調味料、コーヒー、缶詰などです。チョコレートなどの菓子とともに、食生活に、楽しさ、おいしさ、豊かさを与える部門です。
調味料は、生鮮部門(青果、鮮魚、精肉)に陳列されることも多く、生鮮部門を補完する機能を持つことも多くなっています。
ビン詰めとオリーブオイル

酒類部門

酒類を販売するスーパーストアが多くなりました。種類や銘柄も豊富に取り揃えられています。普段は手に取らない商品にも、手を伸ばしていただくための工夫が大切です。
特に、ワインや清酒などは、相性のよい料理を提案することもかかせません。
ワイン

雑貨部門

日常生活で欠かすことのできない消耗品や雑貨を中心に扱います。食品購入のついでに、必需品の購入も短時間に済ませたいお客様の需要に応えるために、品揃えや価格を検討し、欠品が
ないように注意が必要です。
またお盆や年末などの時期に着目したコーナーづくりも行われます。
調理器具
スーパーストアで使われる専門用語
普段聞き慣れない用語ですが、意味さえわかれば、難しいものはありません。代表的な用語ですので、ぜひ、ご参考にしてください。
売り場
ゴンドラ
売り場の陳列棚のことです。壁面におかれる片面陳列のタイプは、壁面ゴンドラと呼ばれます。また、陳列棚の端にある90度向きを変えた棚をゴンドラエンドと呼びます。
プライスカード
商品名と売価を表示するカードのことです。お客様に安心して商品を購入いただくために、誤りや欠落がないように注意が必要で、色や大きさを工夫して、安さなどの特徴をアピールすることも大切です。
スイングステッカー
揺れるタイプの販促用POPのことです。注目されやすいので、新商品の販促用などに使われます。
リーフレット
料理レシピや商品情報が書かれたミニパンフレットのことです。リーフレットホルダーに入れて設置されます。
スポッター
ゴンドラや冷蔵ケースの棚板に、通路に突きだす形で取り付けられた表示カードのことです。注目度が高いので、ゴンドラにお客様を引き付ける力があります。
ナショナル
ブランド(NB)
メーカーが、製造も広告宣伝も行い、広く知られた商品やマークのことです。
プライベート
ブランド(PB)
ナショナルブランドに対して、チェーンストアなどが開発した商品のことです。
ロスリーダー
お客様の注目を集めるために、大幅に値下げする商品のことです。他の商品が売れることを狙って行います。
バンドル
商品を2個以上にまとめて売ることです。
ユニットプライス
単位量当たりの売価のことです。(例:100g 98円)
陳列方法
段ボールカット陳列
商品が入荷した際の段ボールの一部をカットして、そのまま陳列する方法です。お客様の認知度が高い商品や、大量販売する商品に向いています。
ジャンブル陳列
平台などに、商品を投げ込んだように陳列する方法です。安さを伝えやすく、衝動買いも誘います。
ウイング陳列
ゴンドラエンドなどの両側に、羽を広げるように突きだして陳列する方法です。お客様の導線に変化を与えて、購入数を増やすのに効果があります。
パイルアップ陳列
箱型商品や、缶詰などの筒型商品を積み重ねる陳列方法です。商品の安さと同時に、高級感も出しやすいです。