家事の裏ワザ・マメ知識「収納編」
家事の裏ワザ・マメ知識「お掃除編」
捨てる!? 捨てない!?
迷ってしまって、結局捨てることができないけど、どうしたらいいの?
物を整理するときによくありがちなことが、長く使われていなくて、いつか使うかなと思って収納されるものたちです。そんなときは、いきなり捨てることはせず、「いつか使うかなボックス」を1つ準備して入れておきましょう。ものの処分には気持ちの整理も必要です。再度整理する際、やっぱり使わなかったとして、その時に思い切って処分してください。処分するときのポイントは中身を見ないことです。見ると情が湧いてきます。
家の中がものであふれて困っています。どこからどう片付けたらいいのでしょうか?
まず、基本は一度に全部をやってしまおうと考えない事です。手順としては、日常的によく使っていて、判断のつけやすい食器や洋服から始めましょう。今日はここだけと決めて1ヵ所にしぼることが大切です。まず、入っているものを全部外に出しましょう。ずらりと並べてみると物の量がよくわかります。そして、使用頻度で選別しましょう。基本は、たまにしか使わない物は奥へ、普段よく使うものは手前です。順を追って整理していきましょう。
いつもきれいな収納を維持するための秘訣はなんですか?
きれいに収納されていても、手間になっては維持できません。そこで、出したりしまったりする行動が無理なくできるように、普段の行動パターンの中に取り入れましょう。例えば、帽子の収納場所が玄関近くにあるとします。いつも外出先から帰宅してリビングに座る前に帽子を脱いでいると、玄関に戻らなければなりません。ゆくゆく、玄関に行くのがめんどくさくなり帽子がソファに置かれることになります。いつもきれいな状態がラクにキープできる収納場所を決めていきましょう。
≪ 収納するための3つのポイント ≫
見せる収納
棚に物を置く時は、同じ色の物と同じ素材の物を並べて置くと、ガチャガチャせず、落ち着いた印象になります。かわいい天然素材のカゴを段違いに置いては逆効果です。ただ、まとめるだけで見違えて見えます!
まっすぐ収納
棚に物を置く時には、高さ順で並べる、そして、小さい箱・大きい箱と奥行きがあるものは、全面を揃えることで、スッキリ変身します!雑誌や書類が多い場合は、書類ケースに入れることで、より片付いた感がでます!
枠収納
かわいいオシャレな小物たちを玄関の棚上やチェストの上に並べるだけだと、散らかった印象になります!そこで、ランチョンマットなどの1枚布を敷いて小物たちを置いてください。ぐっと引き締まって、スッキリとセンスよく見えます!
クローゼット
― ハンガーポール ―
ハンガーポールに洋服をかけていっぱいになったら終わりではありません。クローゼットを生かすためにも、ハンガーの二重掛けがオススメです。
― 棚上 ―
クローゼット内の棚上は箱を置かれることが多いです。しかし、よく見ると天井まで使いきれてなくて、空きスペースがあります。そんな時は、つっぱり棒2本あればさらに収納スペースが拡大します。つっぱり棒なので下から見上げた時に何を置いているかも一目でわかります。
― 衣装ケース ―
奥行きのある衣装ケースに収納している衣類は手前にあるものばかり選んでしまいがちです。そこで、ケースの中を二つに分けたケース(紙箱など)を準備します。中の衣類を前後に分けることで、イメチェンしたい時に入れ替えれば簡単に完了します。
― 衣装ケースの上 ―
衣装ケースとハンガーポールに吊るした洋服のもったいない空間をうまく使います。衣装ケースの上に普段よく着るTシャツやパンツなどを置きましょう。出し入れラクチンで無駄なスペースを活用できます。
― 扉裏 ―
言われて気付くクローゼット扉の裏側です。タオルハンガーを取り付けてスカーフを掛けたり、フックが付いた物であればネクタイを掛けると整理できます。また、複数着いているクリアポケットを取り付けて、アクセサリーやおしゃれ小物を入れておけば身じたくがスムーズにできます。
― 奥の壁 ―
掛け布団やホットカーペットなど、かさばるものは圧縮袋に入れて薄くした後、奥の壁にぴったりつけましょう。オフシーズンもので面積が大きなものは、横にねかすのではなく縦に収納するのがポイントです。その時便利なのが圧縮袋です。
食器棚
― 1番上の棚 ―
あまり使わない来客用のティーカップやそうめん用などの季節ものを入れて置きましょう。
― 上から2番目の棚 ―
人の視線が集まる1番のところです。来客の方に見てほしいものや、おしゃれな食器を置きます。
― 上から3段目の棚 ―
取り出しやすいため普段よく使うものを置きます。重ねて置くことが多いですが、ディッシュスタンドを使うと立てることができ、重なりを解消できます。
― 上から4段目の棚 ―
取り出しやすさからすると1番です。お茶碗やコップなど毎日使うものを置きましょう。
― 引き出し ―
区分けされたケースを利用します。奥には長いものを置きますが、スプーンやフォークの先は手前に向けます。小さいものは手前に置きましょう。引き出しを少し開けただけでどこに何があるか分かります。
― 下の戸棚 ―
低くて安全のため、大皿や鍋セットなど大きい物、重たい物を入れましょう。
シンク下
― 開き戸 ―
開き戸は棚がないことが多いため、コの字ラックがとっても便利です。調理器具を置いた時の空きスペースにもよりますが、上部にスペースがある場合はつっぱり棒を2本かけると3段棚の出来上がり。調理器具の重ね置きとおさらばです。
― 開き戸裏 ―
扉の裏側はタオルハンガーを取り付けましょう。鍋ぶた置き場の出来上がり。また、布巾をかけることもできます。隠れた収納スペースを活用しましょう。
― 引き出し型 ―
調理酒や醤油などを収納する深さのある引き出しは、上部がスカスカの状態がよくみられます。そんな時は2段構造にします。高さの揃ったボトル類の上にカゴを置いてふりかけやゴマなどの袋類をまとめるとすっきり収まります。
― キッチン壁 ―
壁に調味料がぴったりとおさまる幅の棚を取り付けて、高さ順に並べればおしゃれな調味料コーナーの出来上がりです。さらに、同じ種類の瓶に入れ替えると、統一感がでて友達に自慢したくなります。
― 吊り戸棚 ―
どうしても奥が見えにくい吊り戸棚。そんなとき、ある程度深さのあるカゴにまとめれば取り出しがラクになります。分類分けして、スケルトンのカゴに入れることで中身に何が入っているかわかるようにしましょう。
冷蔵庫
― 冷蔵室 ―
棚で仕切られている冷蔵庫の中は、スーパーで買ってきた食材が次々に重ねられたり、手前から乱雑に置かれてしまいがちです。そこで、まずポイントを3つお伝えします。
手前の物と奥の物を取り出しやすくするため、事務所でよく使う書類トレーを使います。前面が空いていたり、低くなっているトレーがオススメです。
仕切られている棚をさらに2段に分けて収納します。コの字ラックを置いて、重ね置きしがちな“ちくわ”や“うどん”などを置くとよいでしょう。
肉類や魚類を入れるチルド室はあまり広くないのでついつい重ね置きしてしまいます。そこで縦に置くことを心掛けましょう。ブックエンドを使うことで倒れる心配はありません。
― 野菜室 ―
積み重なった野菜が取り出しにくくなったり、使いかけのものが行方不明になったり、気付けば入らなくなったりします。
キュウリやほうれん草など長い野菜は、ペットボトルを半分に切った容器を準備します。2リットルのペットボトルを半分くらいにカットし、カット口はビニールテープでカバーします。ネギやゴボウなどかなり長い野菜は半分にカットして収めましょう。
大スペースはケースを利用して3分割にし、種類毎や大きさによって整理します。すべての野菜が一目みてわかるので取りやすさ抜群です。
― 冷凍室 ―
長く保存できて便利なのが冷凍室の食材です。しかし、冷蔵庫の中でいちばん渋滞するスペースになります。ここでは、立てて収納をおこないましょう。とにかく放り込んでしまう冷凍庫は、食材の形を出来るだけ平らにして立てて収納します。水はけのいいプラスチック性のブックエンドを利用すると倒れない状態を維持できます。どうしても平らにならない食材はケースを準備して、まとめて入れておきましょう。
様々収納
もの上収納 (洗濯機・玄関・トイレ・廊下など)
もの上は、つっぱり棚を準備して置くと無駄な空間を活かせます。さらに、壁と同系色の布をつっぱり棒でカーテンのように目隠しをすると目立たなくなります。トイレ用品は、シンプルな茶色の紙袋にまとめて収納するのがおしゃれでオススメです。
もの下収納 (ベッド・ソファーなど)
ぴったりサイズのトランクを選び、中には季節外れの洋服を入れましょう。収納の際、洋服を立てていれるのがポイントです。開けた時に何がどこに収まっているか一目瞭然です。また、キャスターのついたスノコを置くのもいいアイデアです。取り出しが楽で、掃除する際もスノコを軽く引っ張ればあっという間に掃除機がかけられます。
かご収納
ランドリーやバスまわりには通気性のいい白に近いカゴを選ぶと、とっても衛生的な空間ができます。やわらかくてしなる素材のランドリーカゴは、部屋の角に置いてバックなどを入れるのも最適です。物を置く場所を決めておけば散らかる心配はありません。
ボックス収納
収納力抜群のボックスでかわいく、スタイリッシュに着飾りましょう。2~3段くらいの棚に段ごとに同類のカゴを準備します。下段には大きめのボックスで雑誌や大きめのものを入れ、目線の棚には、小さなボックスをいくつか並べ、使い勝手のいいハサミやメモ、ペンなどを入れましょう。狭い場所でもしっかり収納してくれるのが、ボックス収納です。
スチールラック
大人気のスチールラックは、棚の数が自由に設置できて、耐荷重があることで、収納力と機能性を兼ねそなえたラックです。下段にはカラーボックスを置いたり、目線の高さには、シンプルな書類ボックスをいくつか並べて、雑誌やCDを置くと、さらにクール感がでます。