発症事例を教えて!
十分に気を付けているつもりでも、思わぬところでアレルゲンに触れてしまうこともあります。
ここでは事例を挙げて、改めて注意点を確認してみたいと思います。
お寿司屋さんの〝いか″で
まま食事を続けました。すると唇の腫れ、全身にじん麻しんを発症。持っていたアレルギーの
薬を服用して、落ち着きました。
とがあります。行き慣れておらず聞きにくいお店であっても、一度アレルギーのある食
物が含まれていないか、確認することが大切です。
まさかカレーに
安なので、お店の人にも牛乳が入っていないことを確認した上で、カレーライスを注文しまし
た。10分後くらいから、かゆみやくしゃみ、咳などの症状が出てきたので、持っていた抗アレル
ギー薬を服用し、症状は治まりました。
に目を行き渡らせるということは、まず難しいかと思われます。微量のアレルゲンにも
反応してしまうような場合は、外食である以上混入は起こり得ると考え、症状が出た
時のための緊急時薬を常備することが重要です。
水洗いしたのに
めにスプーンを使用し、終わった後は軽く水洗いをして、魚アレルギーの子どもに使わせまし
た。数分後にじん麻しんや下痢などを発症しました。
アレルゲンを完全に落とし切れていない場合は、それだけでも発症の原因となります。
混入の可能性を想定して、できる限り該当のアレルゲンを含む食物を使わない家族
共通の献立を考えたり、調理器具や食器を専用のものにするなどの工夫も有効です。
注文はうどんのはずが
はあるものの、注文はきつねうどんなので大丈夫かと思い食べ始めました。10分後くらいから、
かゆみ、嘔吐などの症状が出ました。落ち着いてからアレルギーの薬を服用し、病院へ行き
ました。
ることも多くあります。そばも扱ううどん屋さんには入らない方が無難かもしれません。
これがピーナッツ
う自覚はありましたが、クッキーの中の赤い豆を小豆だと思って完食。じん麻しんと咳の症状
が出ました。
呼びかけることも大切かとは思いますが、自分に影響を及ぼす食品についての知識
を本人が学習することも大切です。誰かが常に守ってくれるわけではなく、自分を守
るのは自分だけだという自覚も必要ですね。
以上、5件の事例をご紹介しました。
外食ではとくに、避けたり確認を行っていても、思わぬところでアレルギーの原因に接触してしまう
ことがわかるかと思います。
アレルギーに対する知識の普及もまだまだこれから。安全なお店を選ぶということも重要ですが、
外食である以上危険はつきものだという認識も不可欠です。
また原因や理由を外に求めるだけでなく、アレルギーの症状を出さないために、どのような料理に
なにが使われるかなど、子ども自身が考えられるようになることも大切ですね!
覚えておきたい3つのこと
-
外食を極力避ける
アレルギー対応食を提供しているお店以外は、アレルゲンが混入しないための徹底した調理法はとられていないと心得る。
-
知識を深める
持っているアレルゲンの症状や種類などをきちんと把握しておく。
どのような料理に含まれる可能性があるのか、本人自体が理解する。 -
薬の常備
万が一の発症に備えて、薬を持ち歩き、また使用法を理解しておく。