食物アレルギーってなに?
食物アレルギーとは!
身体を守るのに不可欠な免疫(防御システム)が、特定の食べ物に対し過剰反応を起こ
している状態のことをいいます。
免疫には、生まれもって備わっている「自然免疫」と、後に何らかの刺激を受けて獲得す
る「獲得免疫」があります。アレルギーについてよくわかっているのは、獲得免疫の中の
IgE抗体によって引き起こされる反応ということです。
このアレルギー反応を起こす原因となる物質のことを【アレルゲン】と呼びます。
食物由来のアレルギーを「食物アレルギー」といいます。
アレルギー反応が、じん麻しん、かゆみ、呼吸困難、嘔吐、腹痛、血圧の低下など、複
数の重いアレルギー症状がでることを【アナフィラキシー】といい、血圧低下や意識障
害など救急処置が必要な、命の危険にさらされている状態を【アナフィラキシーショック】
といいます。
症例が、毎年多数各地で起こっています。
食物アレルギーはどうして起こるの!
-
一度アレルギー反応がでてしまうと、体内でアレルゲンに対する抗体ができます。
■免疫反応により体内で生産される抗体を【IgE抗体(免疫グロブリンE)】といいます。
-
アレルゲンの侵入に備えて、IgE抗体を生産し、マスト細胞(ヒスタミンを貯蔵)と
合体して即応状態で備えます。※ IgE抗体はアレルゲンの侵入を察知するアンテナの役割
■ IgE抗体を作りやすい遺伝子的な素因を持つ事を 【アレルギー体質】 といいます。
※ アレルギーが重い方はIgE抗体の生産量が多い。 -
再び体内にアレルゲン物質が侵入し、IgE抗体付きのマスト細胞に触れることで、貯蔵している「ヒスタミン」が放出されます。
■ヒスタミンの放出は、アレルゲン物質が体内に侵入したことを知らせるための免疫
反応です。これにより過剰な防御反応が引き起こされます。【アレルギー反応】
食物アレルギー4つのタイプ!
あなたはどのタイプ?
即時型
食物アレルギーが関与する
乳児アトピー性皮膚炎
新生児・乳児消化管アレルギー
特殊型
- 食物依存性運動誘発アナフィラキシー
食べるだけでは症状が起こらず、食後に運動をするとアナフィラキシーが起こるタイプです。 - 口腔アレルギー症候群
花粉症患者に多く、果物や野菜を食べた後、口の中が腫れたり、ピリピリしたりします。