No.3 郷土料理店 和装配膳スタッフ
今回は、郷土料理店で、和装配膳されているスタッフにお話しをお伺いします。
- ★こんにちは!○○さん、今日はお時間を取って頂きましてありがとうございます。本日はよろしくお願いします。
- こちらこそよろしくお願いします。
- ★まずはじめに、今のお仕事に就かれたきっかけについて教えて下さい。
- はい。ちょうど2年前にもサポート・システムさんからの紹介で、あんこう料理店で和装配膳のお仕事をさせていただいていたこともあって、今回、今のお店で求人が出ているということでお声掛けいだきました。
- ★そうだったんですね。営業の△△も、なかなか和服の着付けができる方は少ないでしょうから、○○さんのことが頭に浮かんだと思います。
- 以前のお店は冬場に4ヵ月間お世話になり、昨年の冬も△△さんからお声掛けいただいたんですが、週4日以上働いて欲しいということだったので、お断りしたんです。○○さんにはお話しているのですが、実は平日は9時から17時まで、夫と二人である会社の社内喫茶店の運営をしている関係で、夕方からの勤務は週3日迄にしています。
- ★そうだったんですね。では、今日も喫茶店のお仕事を終えてから来ていただいたんですか?
- そうです。今日は配膳のお仕事は休みなので、この後、この界隈で軽く飲んで帰ろうかなあと考えています(^^)
- ★それはいいですね。私もちょっと早く着いたので、近くを散策していたのですが、お洒落なバールのようなお店がたくさん集まっていて、軽く飲んで帰るには便利なところですね。
- そうなんです。今働いているお店はここから地上に上がってすぐのところにあります。
- ★ところで○○さんが、和装配膳のお仕事にチャレンジされたきっかけは何かありますか?
- 実はかなり前の話なんですが、運動中に足の指を怪我して、普通の靴が履けずに母の草履を借りて歩いていた時があって、その時に、なんとなく和服の着付けができればいいなって思ったのがそもそもの始まりなんです。着付けを勉強して、実際に和装で働いたのは、お話ししたあんこう料理店が初めてです。出勤初日は、更衣室も想像していたよりもこじんまりしていて、着終えるのに30分近くかかり、遅刻しそうになりました(^_^;)
- ★わかります。慣れた家の部屋でマイペースで着るのとは勝手が違いますよね。
それでは、お仕事の内容と1日の流れについて教えていただけますか。 - 土佐料理がメインのお店での和装配膳の仕事なんですが、ビル全体が店舗になっている大きなお店で、私は個室が4部屋ある3~4階を担当しています。週3日、夕方6時から夜の10時半までの勤務で残業はありません。出勤するとその日に担当するフロアと一緒に働くメンバーが貼り出してあります。
- ★17時までの喫茶のお仕事が終わってからお店に移って、和服に着替えてスタートということですね。
- そうです(^_^;)。すごく慌ただしく感じられるかもしれませんが、日中の会社とお店は地下鉄で2駅(3分)ですし、会社もお店も駅から近くて、移動時間は15分程度なので比較的余裕があります。
- ★なるほど、それは便利ですね。和服に着替えるのはどの位時間がかかるのですか?
- 私はもう慣れているので、鏡を見ながらの襟あわせも含めて5~6分もあれば十分です。それに今のところ、6時から勤務を始めるスタッフは私一人だけで、更衣室も広々と使えて着替えやすいです。
- ★慣れてらっしゃるからでしょうが、想像していたより短い時間でビックリしました。
お仕事内容は配膳ということですが、和服の着付け以外に必要なスキル等はありますか? - 「お客様から注文を聞く~出来上がった料理を運ぶ~お客様が帰られたら、食器類を片付ける」という、流れなので普通のレストランや飲食店と基本的に変わらないのですが、鍋料理の場合は、お客様が希望されれば、私達で作って差し上げることになります。決まった順に具材を入れて、食べごろを見計らって取り分けて、召し上がり方もセオリー通りに説明します。
- ★鍋料理も担当されるんですね!作る手順など、もう慣れられましたか?
- はい。先輩のやり方を見よう見まねで覚えました。とはいえ、鍋料理をこのようなお店で食べたことがある方であれば、作り方を見ているのでイメージがあると思います。それと私の場合、先ほど話した「あんこう料理店」で少しだけ経験があったのと、プライベートでも食べに行くことが多いので、マスターするのにそれほど時間はかかりませんでした。
- ★なるほど。鍋を作っている途中はお客様とお話をすることもあると思いますが、会話の間のとり方とかも大丈夫でしたか?
- そうですね。「それでは、お作りしていきますね~」と言って具材を入れて手を動かし始めたら、それほど会話は必要ありません。「手さばきがいいね!」といった褒め言葉を頂いたら、笑顔で「ありがとうございます」と返す程度で、こちらから話を膨らませる必要もありませんし、具材を投入し終わって炊き上がるまでは、席を外します。
- ★確かにそうですね。お客様も、鍋はお任せだし、手際よく取り分けまでしてもらえれば十分満足だと思います。ところで、お客様から、個人的なことまで聞かれて答えに困ったことなどはありませんか?
- 冗談半分にお話しされているのがわかるので、嫌な思いをしたことはないですね。むしろそういった時は、笑顔で、「そんなことないですよ~」とか、「さあ~どうでしょうか?」で大半はかわせますね(笑)。鍋料理や懐石料理をおいしく味わおうという方が多いので、問題ないです。
- ★さすがですね。ところで、職場の仲間との人間関係はいかがですか?
- 各フロアは配膳スタッフ3名と洗い場1名の4名体制でこなします。社員さん、直接雇用のパートさんは全員で30~40人いるそうですが、面識のない方もたくさんいます。店長いわく、派遣スタッフは私1名だそうです。今迄は自社でスタッフが確保できていたそうですが、人手不足で、なかなか人が集まらないために、サポート・システムさんにお願いしたとお話されていました。配膳の仲間は女性ばかりで、20代の学生さんから70代の方まで年の差はありますが、みなさん明るくていい人ばかりですよ。
- ★それはよかったですね。職場の人間関係で悩まれる方も少なくないですからね。
- そうなんですよ。私も結婚前に働いていた会社では、人の悪口が多い先輩がいて、悩んだ時期もありました。
- ★よくありがちなことですが、対応に困りますよね。
- そうなんです。人のうわさ話や悪口は聞いても知らないフリをする、上手にスルーするのが一番だと思います。
- ★それでは〇〇さん、お仕事をされるうえで心がけられていることはありますか?
- そうですね、今は飲食業ということで特に健康管理に注意して、仲間に迷惑がかかるので、遅刻や早退、欠勤はしないようにしています。あとは指導や注意は素直に受け止めることでしょうか。「ありがとうございます」を、お客様にも同僚にも、一日に何度も言いますね。
- ★ありがとうございます。(^^)
それでは、○○さん、そろそろ予定の終了時刻となりましたので、このあたりでインタビュー終了とさせていただきたいと思います。本日は貴重なお話をありがとうございました。 - こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
- 足のケガで靴が履けず、たまたま草履で歩いていた時に、和装の習得を決意されました。最初は着替えに時間がかかって遅刻しそうになったこともあったようですが、今では、余裕の笑顔で乗り切り、休日は大好きなお酒を楽しまれています。これからも充実した毎日を過ごされることをお祈り申し上げます。
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