Ⅰ 就職前に関すること
Ⅱ 就職後に関すること
Ⅰ 就職前に関すること
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未経験の仕事について現在、定年退職後の再雇用期間中ですが、期間終了後は、思い切って未経験の仕事にチャレンジしてみたいと思っています。何かアドバイスがあればお願いします。
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今まで経験のないお仕事に敢えてチャレンジされるとのこと、大変素晴らしいことですね。また、シニア世代に向けた求人の場合、「未経験者歓迎」の案件も少なくないので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。求人案件を探す際には、勤務地や勤務時間・曜日、給与条件などを確認されることは当然として、特にご相談者の場合であれば、職務内容が大切なポイントになります。たとえ直接的には未経験であっても、今までの職務経験のほか、家事や育児、介護など、様々な体験を通して培った知識や能力などを少しでも活かせる仕事があるのではないでしょうか。また、以前から興味があった仕事、自分の性格や適性に合っていると思われる仕事なども候補に加えるとよいでしょう。いずれにせよ、未経験ということをあまりマイナスに捉えることなく、対象範囲を広げてお仕事を探されることをお勧めします。
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面接でのポイントは?採用面接というものを何十年も受けておらず、とても不安です。自信を持って面接を受けられるポイントなどがあれば、教えていただけますか?
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ご質問のとおり、面接、しかも採用面接となると、緊張してしまうことは当然かと思います。また、「何を聞かれるのか?」、「うまく答えられなかったらどうしよう?」⋯など、何かと不安になるものですね。そこで少し発想を変えて、採用面接を「自分のことを相手によく知ってもらう機会」と捉えてみてはいかがでしょうか。面接をする側の人は、基本的にあなたのことを何も知りません。よって、あなたがどういう人物なのか、今回募集する職種に合っているかなどを判断するために、色々な角度から様々な質問をします。それに対して、自分がどういう人材であり、なぜこの仕事を選んだのか、採用された後はどのように働きたいのかといったことを、あまり難しく考えず、率直かつ端的に伝えればよいと思います。なお、相手に対して失礼のないよう、最低限のマナーを守ることは言うまでもありません。約束の時刻に遅れない、止むを得ない場合は事前に電話を入れる、服装や身だしなみに気を配る、といった基本的なことは忘れず、心に余裕と自信を持って面接に臨みたいものですね。
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「シルバー人材センター」とは?仕事先を探す中で、「シルバー人材センター」という名称を聞くことがあるのですが、どのような団体なのでしょうか?
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シルバー人材センター(以下「センター」といいます)は、60歳以上の人を対象に、働くことを通して健康で生きがいのある生活を実現すること、および地域社会の福祉の向上や活性化に貢献することを主な目的として設立された団体です。原則として全国の各市(区)町村ごとに設置され、活動が行われています。センターの仕事を希望する場合は、まずセンターの会員として登録したうえで、お仕事の紹介を受けることになります。安全な環境での就業が前提となっていることから、危険業務や有害業務は原則として対象外となっています。また、仕事の内容に関しても、臨時的または短期的な業務、もしくは比較的軽易な業務となっています。このような特徴がありますので、収入面を重視される場合などはあまり積極的にはお勧めできませんが、地域社会への貢献や生きがいといった面を考慮される場合は、一度検討されてみてはいかがでしょうか。なお、具体的な募集内容や、その他詳しい情報については、お住まいの地域にあるセンターへお問い合わせください。
Ⅱ 就職後に関すること
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若い人とのコミュニケーション現在の再就職先には若い人が多く、話題にもあまりついていけない時があり、少し不安です。今後仕事を続けていくうえで、何かアドバイスをお願いします。
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確かに、年齢差が大きければ大きいほど、何かと戸惑われる場面が多いのかもしれません。しかしながら、仕事上のコミュニケーションにおいては、あまり年齢というものを気にされる必要はないのではないでしょうか。むしろ、相手の年齢に関係なく、知らないことは自分から素直に質問して教えてもらい、新しい知識や技能を身に付けることで、業務のレベルアップに活かしていくことが重要です。また反対に、若い人に対して自分の知識や経験を伝えることも、仕事のやりがいにつながるものです。例えば事務職であれば、顧客との電話応対のコツであるとか、書類作成時のポイントなど、過去の経験を若い人に役立ててもらうことは、その職場にとっても有益なことです。もちろん、「上から目線」の態度ではなく、「何かの参考になれば…」、あるいは「少しでも業務の改善に役立てば…」といった謙虚な姿勢で接するようにしたいものです。そのような人間関係の中で、年齢に関係なくお互いに尊重し合い、結果として快適な職場環境が構築されれば最高ですね。
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資格取得へのチャレンジ再就職先で新しい仕事を始めましたが、勤務時間にも少しゆとりがあるので、思い切って今の仕事に関係する資格の取得を目指そうかと検討中です。学習費用に対する補助制度があると聞いたのですが、どのような内容でしょうか?
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ご質問の制度は、厚生労働省による「教育訓練給付制度」が該当します。この制度は、雇用保険の被保険者(一定の離職者を含む、下記ご参照)が、資格取得等のための講座を受講するために支払った費用の一部(20%または40%、資格等の内容により異なる)が雇用保険から給付されるというものです。<支給対象者の要件>
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現在お勤めの方:
受講開始日時点で雇用保険の被保険者期間が3年以上 -
現在離職中の方:
雇用保険の被保険者資格の喪失日以降、受講開始日までの期間が
1年以内、かつ被保険者期間が3年以上
お仕事に加え、関連する資格取得の勉強にも取り組まれることで、日々の業務に役立つことはもちろん、健康の面からも、認知機能の維持・向上などに効果が期待できます。ぜひこの給付制度を活用して、積極的にチャレンジされてはいかがでしょうか。なお、給付制度の対象となる講座の一覧など詳細については、お近くのハローワークへお問い合わせください。 -
現在お勤めの方:
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「高年齢雇用継続給付」について定年退職後に再就職をしましたが、給与が大幅に下がってしまいました。少しでも減額分をカバーできるような給付金制度があれば教えてください。
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厚生労働省の「高年齢雇用継続給付」という制度の中に、「高年齢雇用継続基本給付金」があります。この給付金は、ご質問のように、再就職に伴って給与が大幅に下がった人に対して、その金額等に応じて雇用保険から一部の補助が行われるものです。<支給額の例(目安)>>(2020年2月1日現在)
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60歳時点の給与:30万円/月→60歳以降の給与:18万円/月、
支給額:27,000円/月 -
60歳時点の給与:25万円/月→60歳以降の給与:17万円/月、
支給額:11,441円/月
➀雇用保険の一般被保険者で、60歳以上65歳未満であること
➁雇用保険の被保険者であった期間が5年以上あること
➂60歳時点と比較して、60歳以降の給与が60歳時点の75%未満となっていること。
また、支給を受けることができる期間は、60歳になった月から65歳になった月までとなっています。その他、実際の支給金額や申請方法など詳細については、お近くのハローワークへお問い合わせください。 -
60歳時点の給与:30万円/月→60歳以降の給与:18万円/月、
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